ご挨拶
地域自主組織 日登の郷の佐藤弘之です。日登の郷は課題解決型プロジェクトチームを立ち上げて諸課題に取り組んでいます。今回の「日登魅力本」は「女性の力で移住者と地域を繋ぐプロジェクトチーム」が担当しています。

このプロジェクトで実施したいこと
~日登魅力本を通じ、日登地区の魅力を内外に発信する~
プロジェクトを通じ、郷土の偉人として、産業教育を核に「人間を育てる教育」を目指した初代日登中学校校長加藤歓一郎氏、故郷をこよなく愛されたホシザキ㈱創業者坂本薫俊氏、日本の有機農業の草分け的存在で木次乳業㈲元相談役佐藤忠吉氏を中心に、先人の功績を紹介する日登魅力本を発刊し、「人づくり」が日登の魅力であることを紹介します。また、魅力本では移住者の住み心地の声など綴っています。日登の地域の活動や日登の偉人を紹介し、魅力発信により、新たな移住のきっかけや持続可能な地域の未来へ結びつけたいです。
「日登魅力本」には、70年以前に加藤歓一郎先生が、日登中学校で行われていた教育は現在の教育課程で行われているものであります。そこで、加藤先生のことをもっと知りたい、知ってもらいたいという意見から日登地区で目に見えない地域資源であり魅力である加藤歓一郎先生の足跡を紹介する冊子づくりに取り組みました。先生の教えは、今、寺領小学校で「食と農」という特徴ある教育に取り組まれていて、脈々と受け継がれています。
令和4年に移住者又は世代間の壁を乗り越えて繋がっていくことをテーマに「女性を繋ぐプロジェクトチーム」を立ち上げました。30代から70代のまでの12名で構成し、世代を超え、移住者も交えて意見を出し合いました。その成果を雲南市の地域経営カレッジに参加し、「女性から移住者と地域をつなぐ」をテーマに取り組み発表をいたしました。現在は新たなミッションである「日登魅力本」の編集に携わっています。

プロジェクト会議の様子
寄付金の使途
合計200,000円
-人件費:20,000円
-印刷製本費(1,000部):150,000円
-通信費:10,000円
-クラファン手数料:20,000円
返礼品
2,000円以上ご寄付をいただいた皆様へ、「日登魅力本1冊」を贈呈いたします。
※匿名寄付の場合、返礼品はございません。
このような活動が雲南市全体に波及し、その相乗効果により地域が元気になり、少しでも人口減少に効果があれば良いと思います。

メンバーからのメッセージ
佐藤弘之さん(プロジェクト代表)

日登地区に魅力を感じて移住される方が増え、それらの効果もあって寺領小学校では令和元年度に55名の児童数が令和5年に76名に増え、20年前の水準に戻りました。この「日登魅力本」は、地元の魅力を発信し、ついては移住のきっかけに結びつけばと願っています。
松島由紀子さん

生まれてからずっと日登に住んでいます。はじめは何もない田舎が嫌でしたが、今はこの地域に暮らす「人」が好きです。日登で根付いている「人づくり」という柱があったから、これまで安心して暮らせてきたと思えるようになりました。会議を通じ、自分では見えなかったことが他の人の視点も見えたことが成果です。それを言語化・本にすることが大事だと思っています。
芝由紀子さん

日登は人が温かく、今も「地域みんなで子育て」が当たり前に残っている場所だと感じています。近くに家族や親せきがいないので、たくさんの方に子どもの成長を見守って頂けてとてもありがたいです。
マラー詩乃さん

移住者として日登で約10年過ごしました。こどもはまだ3歳と1歳でした。そのあともう一人誕生し、日登で3人の子育てをしました。夜は星がきれいだねと感動し、カエルや鳥の声を聞きながら日々を過ごし、夏には蛍を追いかけるそんな自然環境は子育てに最適でした。何気なく参加しはじめた婦人部では、みなさんが積極的に意見を交わしておられて、日登の女性達は一人一人が主役という関係の中で生活をしてこられているのだと驚いた覚えがあります。声をかけていただいて、さくら太鼓seedというフレッシュで、とても楽しい活動にも参加し始めました。なんでも「自分たちでやろう」という元気がある地域です。地域に根ざした活動を主体的にされているその姿がもっと周りのかたに知られたらいいのに、と思っていたところ、「日登魅力本」が生まれることとなり大変うれしく感じました。一つの地域にこれだけ元気な活動があります。これからは、ますます男女の違いを大きく区別しないあり方が当たり前になっていくと思います。本にまとめられた女性達の元気闊達な様々な活動や地域の偉人達の存在を知ることが、これからの日登地域の礎になるのでしょう。刊行おめでとうございます。
古田富美さん

自分の子どもよりも若い方と活動できることを嬉しく思います。雲南市では永井先生のお話はよく聞きますが、加藤先生はあまり聞かない実情があります。魅力本を通じて、皆さんのパワーを広めたいです。子育て中の皆さん、忙しいにも関わらず、皆さんパワフルで、様々に活動されており本当に素晴らしいです。
鹿糠さやかさん

7年前に、たまたま空き家があったという理由で越してきました。当時は、田舎ならではの人付き合いに不安がありましたが良い距離感で接していただき、充実した生活を送っています。子どもが通う寺領小では加藤先生の授業「食と農」について、お米を作るところから販売まで一貫して学ぶことができ、学校と地域の人との連携・関係性ができていることが素晴らしいと感じています。そういうところから日登の一体感ができているとも思いますし、この取り組みをたくさんの人知ってほしいです。雲南市としても、こんな学校があるよと発信してほしいです。知るきっかけとして、本を広く広めたいです。
坂本美緒さん

原発事故の避難で島根に転居し、長女の小学校入学を機に雲南に移住しました。加藤先生の話を聞き、暮らしの基本を押さえた活動をされていたことが魅力だと感じています。
寄付者様からの応援メッセージ
チラッと財団の活動を拝見しました。とても活気のある、自律した空気感が伝わり今後のますますのご活躍、楽しみです。(大阪府 Ⅾ様)
多くの方に読まれ、受け継がれていくことを期待しています。(雲南市 I様)